近年、多くの企業でオフィスカジュアルを導入していることを背景に、就職活動における面接時の服装の自由度が増してきたように思う。当社も2024年度(26年入社者向け)の採用活動から学生にもオフィスカジュアルでの面接を案内している。ただ、学生からすると「オフィスカジュアルと言われても難しい。。。」「スーツを指定される方が迷わなくてありがたい」といったことも意見としてあるだろう。採用担当もその点は理解はしていて、スーツに限定すべきか、オフィスカジュアルも可とするかという議論をすることがある。当社ではその議論の末、面接官側がオフィスカジュアルなのに学生をスーツ限定にするのはいかがなものか、という意見が多くオフィスカジュアルを案内することにした。しかしこの議論は同じ会社でも採用コースによって結論が異なることもあるし、正解のない話でもある。こういった背景も踏まえながら、当日の服装に悩む方の一助となればと思い今回の記事を執筆した。ぜひ参考にしてみてほしい。
服装で減点はあっても加点はない
おそらく多くの学生が服装で悩む背景はこの「服装で評価されているのかどうか」という点だと思う。結論から伝えると「減点される可能性はあるが、加点されることは基本的にはない」である。(もちろんアパレル系の企業などで、服装も評価基準にしている企業はあると思うのでそういったケースは除く。)オフィスカジュアルを案内しているのに、オフィスカジュアルで来た学生を減点するといったケースが心配事かもしれないが、それはないので安心して欲しい。仮にそんな企業があれば願い下げだ!ぐらいで良いと思う。オフィスカジュアルを案内して、スーツ以外の服装で参加される学生の割合は1割〜2割ほどの感覚ではあるが、その分オフィスカジュアルの学生は印象に残ることが多い。個人的にはぜひ積極的にオフィスカジュアル等のスーツ以外の服装も取り入れてみて欲しいと考えている。ただし、スーツであろうが、オフィスカジュアルであろうが、服装の乱れや適切ではない服装の場合はどうしてもネガティブに働いてしまうこともあり得る。例えば下記のようなケースが挙げられる。
- 服に汚れや過度なシワなどが目立っている
- 服装が乱れている(シャツがパンツから出ている、襟が立っているなど)
- ビジネスシーンに相応しくない服装(華美な服や、奇抜な服など)
- サイズ感の合っていない服装
- (男性の場合で)パンツの裾から素足が見えている
「#面接 知っていて欲しい「メラビアンの法則」」でも記載した通り、人の印象を決める要素として視覚情報が大きいということもいわれているので、上記のようなケースに当てはまらないように、会場に入る前には必ず見直す癖をつけよう。
勝負服は決めておくとよい
個人的な経験と有名な話を踏まえて、私は面接などの大切な場面での服装は予め決めておくことをおすすめしている。スーツであろうが、オフィスカジュアルであろうが、その際の判断基準は自分が一番気が引き締まる格好や、一番自分が格好良く見えると思う服装で良い。つまり自分の気持ちが一番ポジティブになることが大切だ。予めそういった服装を決めておくことで、気持ちの切り替えがスムーズにできるし、面接前に無駄な労力を使わなくて済む。これは有名な話であるが、Facebook(現 Meta)創業者のマークザッカーバーグは同じ服を何着も所持し着まわしている。記憶に残っている方も多いだろうが、Apple創業者のスティーブ・ジョブズも同じく生前は同じ服を着まわしていた。その目的は「重要なこと以外の意志決定の回数を減らすこと」である。立つ、座る、歩く、〇〇を食べる、〇〇に連絡を入れるなど、日常的なことも含めると人間は1日に35,000回の意志決定をしているといわれている。そして意志決定が多くなればなるほどに脳は疲れてその力を発揮できなくなる。故に世界の成功者や著名人はより大切なことに対して良い決断ができるように、些細なことの意志決定の数をコントロールしているのだ。日常生活の中でも服装選びは多くの意志決定を行う動作の一つであるが、これから面接で頭をフル回転させなければならないときに、服装一つに大切な意志決定の回数を使ってしまうのはあまり推奨できない。ぜひ自分の勝負服は予め決めておき、前日はメンテナンス(アイロンががけなど)をしておくことで、憂いなく勝負の日を迎えられるだろう。
今回は面接時の服装について触れて見たが、服装も自分をPRする一種の要素であることは間違いない。スーツに限定された場合とオフィスカジュアルも可とされた場合で身にまとう服装が異なるかもしれないが、それぞれ自分が一番格好良く見える服装を準備しておき、面接当日は最高の気分で自分の部屋から一歩を踏み出そう。
本記事をご拝読いただきありがとうございました。