時代の流れとともに副業を解禁する企業も増えており、実際に副業をしている人口も増えてきている。少し前のデータになってしまうが、2022年度就業構造基本調査が公表した結果では、副業者数は332万人と10年前(2012年)対比で4割強増加したとされている。この実態を、第一生命経済研究所が年齢別や性別ごとに分析し、わかりやすくまとている記事があるので、気になる人は確認してみてほしい。【急増する「副業者」の分析】
採用の仕事をしていても副業に興味のある学生は年々増えているように感じている。その背景は日本の終身雇用神話の崩壊や、SNSの発展による環境変化などの影響が大きいと思う。会社の安定性よりも自分の実力を求めていく必要がある時代の中で、私も副業を始めてから約6年ほど経つので、副業の中で得た学びを記事にまとめてみようと思う。この記事をまとめた2025年3月25日は休日出勤分の代休を取得したのだが、タイミングよく広告モデル関連でお仕事(外資車メーカーの新車発表会)を頂戴して赴いてきたので、直接感じたことも踏まえて言語化したい。
世界は本当に多様な仕事でできている
まず私が最初に感じたのはこれである。もちろん社会人としては当然のように知っていることだと思うが、特に広告モデルのお仕事を頂戴した際は強く感じることが多く、その度に再認識させられる。広告モデルとは主に企業が自社や自社商品・サービスをPRする際に登用されるモデルのことで、広告主である企業は多種多様のため、本業だけでは関わることがない業種や業界の方々と仕事をすることになる。さらに撮影現場にはプロデューサーやディレクター、カメラマン、照明、スタイリストに代表される方々がおり、緻密な連携をしながら一つの作品を作り上げている。それだけではなく、撮影に必要なカメラや音響機器等を製造するメーカー、会場となる建物を築き上げる不動産やディベロッパーなど、考えれば考えるだけ連鎖的に多くの職業が浮かび上がってくる。
書道の副業においても同じ側面がある。私に筆文字のご依頼をいただく際はデザイナーの方が多いのだが、依頼主は多様であり、伝えたいメッセージ性もそれぞれである。クライアントの想いをどのように形にしていくか(クライアントの課題をどう解決していくか)はビジネスの根幹ではあるが、何気なく目にしているさまざまな価値(作品や商品、サービスなど)の裏側を感じ取れる力は仕事をする上で有用なスキルにもなると思う。
相手に対する「敬意」と「感謝」を持つことが大切である
上記の多様な仕事を認識することと同時に感じることは、相手に対する「敬意」と「感謝」を持つことの重要性である。サラリーマンにしても、個人事業主にしてもただ一人で完結する仕事はない。それ故に個人間や組織間の軋轢や不和が生じてしまうことは良くあるし、そういった状況に陥るとどうしても「相手が悪い(こっちは悪くない)」というスタンスを取ってしまいたくなる。もちろん、今後の健全な組織運営の観点で責任の所在を明確化することは大切だが、どういった状況でもまずは相手に「敬意」と「感謝」を持った言動を心がけることで事はスムーズに運ぶのだと思う。例え100%相手の責任範囲だとしても、「自分(自部門)が何か配慮できたことはなかったのか」を考えることができれば、自分のレベルアップにも繋がってくるはずだ。
私が勤めるメーカー(製造業)は、一つの商品がお客様の手元に届き価値を生み出すまでのバリューチェーンの中で多様な職種(研究・開発・生産・営業・システムエンジニア・保守エンジニアなど)が連携し合う必要がある。さらに会社経営を支えるコーポレート系の職種(人事・経理・法務・広報宣伝・経営企画など)も含めると、職種の幅としてはかなり多い方ではないだろうか。そのため副業を通じて感じた「敬意」と「感謝」は忘れないように仕事をしている。
誰しも自分の仕事に対して「敬意」と「感謝」を示されると気分の高揚やモチベーションアップに還元されると思う。その連鎖が強く優しい組織醸成に繋がっていくと考えている。
副業を通じた学びはまだまだあるのだが、また今後記事を増やして行こうと思う。サラリーマンの副業については、以前執筆した記事でも触れているので、副業に興味がある方はぜひ見てみてほしい。
本記事をご拝読いただきありがとうございました。