もうすぐ3月も終わり、新しい年度が始まろうとしている。2025年4月で私も社会人12年目になるが、「光陰矢の如し」と比喩されるように時間経過の早さには常々驚かされる。「時間」は物理学的視点でも未だ議論されているテーマでもあるし、ビジネスやプライベートを充実したものにするための活用術やメソッドの視点からも語られることが多い要素ではあるが、またどこかで私が考える「時間」について記事にしてみたいと思う。
話は変わって最近「仕事の中で嬉しかったこと」があったので記事にまとめてみた。それは同じ会社に勤める同期Iが営業部門で管理職(マネージャー)に昇格したことである。1年前に大学院卒の同期がマネージャーに昇格はしていたのだが、この4月から学部卒の同期Iもマネージャーに昇格することを聞いた。20代の頃はよく一緒に飲んでいたこともあるし、最近でもキャンプに行ったり、年に数回は飲んだりと仲良くさせてもらっているので余計に感慨深い気持ちになった。それと同時に、自分たちの世代が組織の中で責任あるポジションを任せられる立場になってきたことに対して、少し気が引き締まる思いにもなった。
俗にいう「中間管理職」は大変なことが多い。立場としては会社経営側に入ることになり、企業や組織の意志や方向性を捉えながら、多様なバックグラウンドや価値観を持つメンバーをマネジメントして結果を最大化することが求められる。「中間管理職にはなりたくない」と考える人も増えてきていると思うが、誰かがやらなければならない仕事であり、組織運営の要でもある。そんなポジションに若くして昇格した同期Iを誇らしく思う。
同期Iは入社のときから存在感があった。我々の時代は入社前の課題が与えられており(現在は入社前に課題の類を与えることがグレーゾーンに該当することから廃止となった)、入社約2週間後にそのテストが実施されるのだが、同期Iは入社時点でその課題を完璧にクリアしていた。私を含む多くは完成度として3割〜5割ほどのレベル感だったと思う。与えられた課題に対して入社前から計画的に準備をしていたその姿勢に驚かされたことを覚えている。また研修の中でも積極的にリーダー役割を買って出たり、自ら手を挙げて自分の意見を臆せず発言する場面も多かった。初期配属で彼は新規開拓の営業部門に配属になったのだが、そこでも結果を追い求める姿勢で新人王にも輝いた。誰がみても彼の仕事に対する前のめりな姿勢は感じることができると思う。仕事に対して厳格なところも多いが、何より自分自身に対して厳しい同期I。(若かりし時は)酒の席でも一生懸命で、たまに粗相してしまう同期I。彼もまた尊敬する同期の一人だ。
近年では転職も当たり前の世の中だが、新卒で入社した企業で長く働き続けるメリットの一つは同期や同世代の活躍を糧に自分のモチベーションに変えることができるところだろうか。近い将来、同じようにマネージャーに昇格した同期たちと、昔とは違った仕事の悩みや多少の愚痴、その先のビジョンを酒の肴に美味い酒が飲めたら幸せだと思う。
有難いことに、私の周囲には尊敬できる先輩や同期、後輩たちがたくさんいるので、その人物に焦点を当てた記事(それぞれの仕事の流儀や考え方など)も今後増やして行こうと思う。
本記事をご拝読いただきありがとうございました。